EXHIBITION:
十時孝好(とときたかよし)
兎の目 画家の眼
絵の傍ら木彫を始めて久しいが、彫刻家と名乗ったことはない。私の場合、絵の方がスケール的に大きいからかもしれないが、名乗らない分、画家だから絵を描かなくてはならないという様な強迫観念からは解放されている。平面・立体どちらにしても、予想以上にいいものが出来たりすると嬉しくなるが、それはもうこの課題に手を加えなくてもいいという開放感であると最近気がついた。
さて沼津では初めての個展である。富士山麓に住んで35年になる。近くて遠かったが、絵カキを続けているおかげか人との縁にはやはり恵まれていた。ありがたいものだ。沼津市庄司美術館に来館される人々は、年齢層や立場も色々と聞いている。特に小さな子どもたちにイイねをもらったりすると嬉しくなるはずだが、楽しみにしていいでしょうか?
2023.2.15(吉日)十時孝好