EXHIBITION:
秋ゆかり
静岡県三島市に生まれる
個展
私の作品は鮮やかな色合と独特の表現で動物を描いています。
長い間書き続けている、「colors in safari」のシリーズは、原色に近い色をドットと有機的なラインによる組み合わせが見る者の視覚を刺激するようにサファリの動物を描いています。光の色はプリズムで分解すると7色、音階もざっくり言えば、ドレミファソラシの7音、そしてどちらも周波数で表現出来る波長の世界です。多色遣いの作品たちは、螺旋のように広がってまるでオーケストラのように多重音が聞こえてくるようです。
もうひとつのシリーズは「認識の境界」というテーマで描かれた作品たちです。
たくさん描かれたアメーバのような楕円形が細胞みたいに見える抽象画かと思っていたら、ズームアウトして全体を見ていくと、突然ネコ科の大型の動物の顔が見えてきます。 一度そのように見えてしまうと、もうそれにしか見えなくなるという面白さ、または誰かは作品の中にほかの何かが見えてしまい新しい視点を発見してくれることもあります。見る人が自分の認識を楽しんでもらう、それが認識の境界のテーマのひとつです。
もうひとつ、この作品群を作るきっかけになったのが、世界はミクロからマクロまでよく似た構造で作られているなぁと腑に落ちたときでした。
豹の家族の写真を見た時に、ふとそれがシャーレの中のコロニーをみているように感じたのです。
宇宙から細胞や果ては原子の世界まで、規模の段階は違いますが、共通の法則で作られています。
水素原子は地球のように、核のような地球と電子のような月がセットで存在していたり、アメーバが水の中にいるように、一定の細胞の集まりのコロニーが動物の柄を形成していたりとよく似た構造で世界は作られているなぁと思ったときに、この作品群が作られていきました。